2010/06/23

鴎外荘

東京上野にある水月ホテルの森鴎外荘です。「舞姫」を執筆されたというこの鴎外旧邸で食事をしてきました。
3年前に撮影した台湾映画「1895」。その中で当時台湾に住んでいた日本人役者、貴島功一朗くんが日清戦争後の日本による台湾接収時の森鴎外を演じているのです。その映画の台湾のプロデューサーがひょんな事から森鴎外の子孫である現在千葉大学院で教授をされている森千里さんと知り合うことに。
そのような経緯から皆で会食という事となったのです。そして場所も鴎外荘。なんとも素晴らしい縁ではありませんか!




宮大工による釘をいっさい使っていない日本家屋はとても素晴らしく、また舞姫の間から眺められる庭も異空間を感じさせます。とても良い気が流れているような感じでおだやかにさせてくれます。




もちろん食事も素晴らしく、とてもレアな鴎外ワインというドイツワインを赤白堪能いたしました。
古い日本家屋好きのワタクシとしてはたまりませんな~。










森鴎外の曾孫にあたる森先生、鴎外同様医者の道を歩まれております。隣は鴎外荘女将中村さん。

皆さま、お疲れ様でした。そして心地良いときをありがとうございました。

2 件のコメント:

shoko さんのコメント...

今住宅建築を計画している我が家。建物の話、気になります~
個人住宅では比較にならないですが、昔の日本の建物、工法、本当に、今ではけして手に入らない貴重な日本の宝ですね!今では宮大工さんも希少、国産のいい木は高価過ぎで使えず!(涙)
若いころは興味のなかった日本家屋ですが、この年になり、ちょっとずつ良さがわかってきたような・・・(気がする)。日比野さんは岐阜のご出身、なら周りに古き良き日本建築があったのでしょうね~
私北海道出身(札幌です!)で、そういう古い文化になかなか触れずらい土地柄ですが、だからこそなお、本州(この言い方がすでに道産子?年配の人は「内地」とさえ言います・・・ちょっと恥ずかしい)の歴史のあるものに触れると、とってもとっても感動します。
ヨーロッパの石の歴史も、日本の木の文化も、それぞれに捨てがたいすばらしいものですよね!
はてさて、では日本の庶民の民家(我が家のこと)はいかに建てるべきか!?(いつもこの堂々巡り・・・)

a-hibino さんのコメント...

日本家屋というのは本当に理にかなった建物なんですよね。瓦とか土壁とか障子とか。日本の気候と風土に合っているのです。
でも今の時代、難しいですね~。なんといってもコストが…。
うちの実家も蔵があるのですが、老朽化したそれの処置に困っております。
古民家は大好きなんですが実際住むといろいろ大変なんでしょうね。
考えてみると“古き良き時代”の“良き”というのは後の時代の人が言う言葉でその当時はホントに良かったのか疑問ですな~!